【イベントレポ】全国地域連携プロジェクト交流イベントへ!

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神戸三宮から北信急行で一本、神戸市谷上地域が今熱いらしい!
なんでも、あのChatworkが運営主体となり、地域を盛り上げる事業家のためのコミュニティ「谷上プロジェクト」なるものがあるらしい!
 
と、僕もイベントに参加して初めてこのプロジェクトの存在を知ったのですが、今回はその交流イベントに参加したときのレポを書きます。
 
 

フィジカルにつながれる.meスペース

会場は、駅構内にあるコラボレーションスペース「.me」。普段は作業の出来るカフェスペースとしてオープン。全国から事業家が集うプロジェクトだからこそ、ディスカッションやイベントでリアルに繋がれる素敵な場。
キッチンスペースも併用されており、お腹も膨れる、アイデアも膨れる、作業もはかどる、一石三鳥な場です。
東京から約3時間、大阪から約1時間、神戸から約30分、そして四国徳島からは車で約2時間に1する谷上。都会から少し離れた住宅地域といった雰囲気で、イノベーションが起こる場としては素晴らしい。そんな谷上で、日々新しい事業が生まれてきているのだそう。
 
 

地方創生のアイデア

イベントは、モデレーター森脇さんによる谷上プロジェクトの説明の後、トークショー、参加者自己紹介、交流会の流れで行われました。
トークショーでは徳島でご活躍されている2人の事業家が登壇し、谷上プロジェクトを通しこれまでやってきたことを語っていただきました。
 

深夜の居酒屋に絶対いる(笑)!めっちゃ優しい田村さん

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現在徳島と神戸の2拠点生活を営んでいるという田村さん。たまたま出会ったご縁から、徳島で町屋を改装したシェアオフィスを運営しています。
お話の中でびっくりしたのが、なんと田村さんが月々に町屋に支払う賃貸料が約3万なのだそう!しかも、一軒の町屋に5~6個のオフィスを貸し出せるのだそう。これ、京都だと普通に20~30万は最低でもいくというのだから、地方の魅力を感じますね。
なんでこんなに安いのかを聞いてみました。そもそも地方には活用されない空き家がたくさん眠っている。管理者には高齢者が多く、あまり「新しいことに使ってやろう」という動機がないのだとか。つまり、都会でオフィス借りて事業を始めると初期投資が高い一方すぐ形にできる。地方では、一旦呼び込んでしまえば加速していくが、そもそもオフィスを借りたりその土地で事業を始め魅力を語っていくのが大変といったことを教えていただきました。
 
また、最近「滞在政策」としての場所の活用を始めており、これがまた面白そうなんです!
近年山口国際交流芸術祭や茨城の県北芸術祭、そして四国では瀬戸内国際芸術祭など、地方を中心にアートフェスが盛り上がってきています。そんな文脈の中、田村さんはアーティストを徳島に呼び込み、作品制作のための長期滞在を促す取り組みを考えているのだそう。The Beatlesアビーロードのような「あのアーティストが〇〇した場所」を増やし、街のアイコンを増やしていく狙いです。
確かに、関西育ちの僕からするとついつい「四国はうどんのイメージ」とざっくばらんとした捉えてしまうのですが、これが「徳島には〇〇がある!素敵!」となれば、観光客や就労者を呼び込めるかつ、地域のイメージ向上にもつながりますね!
 
 

農業をITとコミュニティの力で変えていく!淺野さん

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次に田園風景ならぬ「電園風景」を作ることで、次世代の農業を作ろうとしている浅野さんに語っていただきました。
ソーラーパネルを使った農業を行っていくことで、エネルギーと作業の効率化を目指しているのだそう。
農機会社の創業メンバーで伝記も出ているほど、農業のIT化に貢献した小山清明さんを祖父にもち、自らも農業のスマート化を進めています。
 
コミュニティ面では、浅野さんは農業のホビー化を目指しているのだそう。その背景にあるのは、近年の「消費 -> 生産」型の趣味形態の移行があります。
例えば、高級レストランでの食事よりもレシピサイトを見ながらお家で手軽に料理してみるだとか、リフォームまでしなくてもパパッとDIYしちゃうとか。そんな風にして何かを「つくる」ことにハマって趣味として究めちゃう人が最近多い中で、農業もそのような形にできないか、と目をつけたのだそう。
僕が先日workawayでドイツにホームステイしたときの経験を思い出しながらお話を聞いていたのですが、もう「やばい!ホビーファーム日本に広まったらめちゃ素敵やん!」って終始思っていました!
「農業」って言ってしまうとついつい大事に捉えがちなのですが、ドイツではガーデニングの文化がすごく発達していて、「家庭菜園」のような形で一般の人々にも農業文化が広がっています。
僕のステイ先では野菜と果物に関してはほぼ自給自足で生活しており、それが栄養について考えるきっかけになっていたり、子どもたちも当たり前のように料理に参加する日常になっているを生み出していました。
 
 

イベントに参加して

今まで都市を中心に考えることが多く、あまり地方に目を向けて街づくりを考えたことはなかったのですが、今回イベントに参加して地方の可能性を事例とともに知ることができました。
同時に、地方によっては意外とアクセスが良かったりと、地方と都会を結んだ街づくりも考えられるなと思うことができ、とても有意義な時間でした〜〜!
 
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