これからの教育を変える11のコト

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プログラミングの義務化やSTEM型教育、アクティブラーニングなどが流行る昨今の教育分野。
これからの時代に必要な教育体制とはどのようなものでしょうか?
 
 
そもそもなぜ、近年になってここまで教育分野の見直しが叫ばれているのでしょう。
私は、その理由は

「これからの社会に合わない従来の教育体制」 

にあると考えています。
 
 
SOHOやフリーランスなどの職業形態の増加やクラウドや仮想通貨といったサービスの利用に伴い、今の子ども達が目指すべき成長像は、大きく異なってきているのではないでしょうか。
少なくともiPhoneが販売された10年前の世代とは、社会に出て求められるスキルが大きく異なっていると思います。
 
 
それでは、これからの教育を変える11のコトをご紹介しましょう。 

 

 


一斉型教育をやめる

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学校では、なぜみんなと同じことを学ぶのでしょうか?
「誰もが出来てしまうこと」であればロボットが行えれば大丈夫ですよね。人間である私たちには、限られた時間をもっと大切な学びに使うことができるはずです。
もちろん、最低限の教養教育は必要でしょう。
 


態度評価をやめる

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これは特に、日本に顕著な評価のあり方だと思います。
どんなに素晴らしい知恵や発想を持っていたとしても「授業とは関係ない」「姿勢が悪い」なんて理由で先生からの評価を下げられてしまう生徒、いますよね。
これは個性を殺し、「自分より立場が上の人 = 自分より優れた人格者」という構図を生み出してしまうだけではないでしょうか。
しかも日本には「内申点」なんて、評価根拠が非常に不透明な制度がありますよね。
 


性悪説ではなく性善説で関わる

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先ほどの「態度評価をやめる」につながるお話です。
子ども達というのは決して「教育しなければ堕落する存在」ではないのです。
大人が子どもに「教えてあげる」という教育ほど烏滸がましいことはないでしょう。
子ども達の可能性を信じ、「ダメ」と抑える教育ではなく「良いね!」と自発性を促進する教育を行っていきましょう。
 


「楽しい!」と思えることをする

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子ども達は何のために学校で勉強するのでしょうか。
規律を守るため?ルーティン業務をこなすため?はたまたより多くの知識を身につけるため?
しかし、多くの生徒は軍人を目指すわけではないですし、一定タスクの実行やデータベースの蓄積はロボットの得意範疇です。
これからの人間はもっと文化的なレベルでの活動が可能になります。そして何より、一人ひとりが「自分だけの意味」を見出せることが何よりのモチベーションになりますよね。
これからの教育は、一番学習効率を高める方法を見直す時期にあるのではないでしょうか。
 


まずはやってみる

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本来、学校とは社会進出のための「練習の場」です。しかし、一度習ったことが答えられなくて先生から大目玉をもらった経験、誰にでもあるのではないでしょうか。
ここで、インプットとアウトプットに分けて授業内容をみてみましょう。その多くがインプットであり、テストになって初めてアウトプットが要求されるのではないでしょうか。
ちなみに「宿題」の多くはその日学んだ内容をインプットさせるためのものですね(!)。
失敗しても良い。何度でもトライさせる中で、実感値としての学びを行なっていくことが非常に大切です。
 


同時に複数のことを学ぶ

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いわゆる「並列思考」を育てることも非常に大切です。日本的雇用が崩れかかっている今、人生の中で選択するキャリアは非常に増えています。
今年5月にはタレントの堀江貴文さんが『多動力』という本を出版され話題になっています。
これからは、フットワーク軽く様々な業務をこなせる人材の需要が高まってくるのではないでしょうか。
 


様々なツールを使って学ぶ 

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IT化が進む昨今、プログラミングや映像技術などの力は、その後の人生に大きな利益をもたらすでしょう。
特にプログラミングであれば、エラーが如実に出ますし論理的思考力を磨くのにもピッタリです!
ただ、身につけるツールは必ずしもIT技術でなくとも良いと思います。料理や工作など、とにかく自分の手を動かして、アイデアを実現する経験を積むことが大切です。
いうなれば、「お道具箱」の利点に近いかもしれませんね。
 


外に出て学ぶ 

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ここまで読んでいただいたあなたならば、子どもというのは抑制する対象でないということに納得いただけるのではないでしょうか。
机の上で必死に知識や理論を詰め込んだ子ども達は次に何をすべきでしょう?
そうです。外に出て、自分達の目で、街の中を、社会を、自然を観察・体験し、画一的でない個々の考えを養っていくのです。
そうすることで「〇〇さんが××と言っていました」という伝書鳩のような人ではなく、「私は△△だと考えています」と発言できる素晴らしいアイデアマンに育ってくれるでしょう。
 


インタラクションを取り入れる

f:id:whocchi:20171231190444j:plain 学校で経験する「関わり」とは、人と人とのコミュニケーションだけではありません。
鉛筆やノート、ボール、楽器などが持つ質感やそれらに身体が加える力加減、空気の振動など、子ども達は日々膨大な情報量の「関わり」を体感しています。
でも教科書に載っている人物が何かを語りかけてくることはありません。ですから、ディベートや実験などを授業に取り入れていくことで、できる限りインタラクションを取り入れ実感値で学習していくことが大切なのではないでしょうか。
 


遊べる環境を作る

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「遊び」は究極の学びです。パパやママのための教育サイト「OYAMANA」によると、子どもは遊びから「創造する力」「感じる力」「身体が成長する力」「社会に適合する力」「挑戦する力」の5要素の力を学ぶとされています。
 子ども達の行動全てに「大人達が正解を与える」のではなく、子ども達が「自分たちで正解を見つける」ことが大事ですね。
そのように自分なりの姿勢や考えを持つようになることが学校教育の本来の意義でもあるのではないでしょうか。
 


プレゼンをする

f:id:whocchi:20171231190502j:plain学びのゴールの一つとして、プレゼンを行いましょう!
「インプット -> 思考する -> まとめる -> 人からの評価(批判)を得る」
このサイクルでの経験を積むことで、自分にとっても人にとっても、そして社会にとっても価値のある学びを行うことができるのではないでしょうか。
そしてそのサイクルは社会に出てからも活かされ、常に「三方よし」な行動ができる人材となることでしょう。

 

 

 

いかがでしたか?
根幹の学校システムが変わらないと難しい項目もありましたが、多くの項目は教育に携わる一人ひとりが意識すれば変えていける項目だったのではないでしょうか。
最後に、僕が敬愛する落合陽一さんのことばを紹介したいと思います。

 

コンピュータに負けないために持つべきなのは、根性やガッツではありません。コンピュータになくて人間にあるのは、「モチベーション」です。

コンピュータには「これがやりたい」という動機がありません。目的を与えれば人間には太刀打ちできないスピードと精度でそれを処理しますが、それは「やりたくてやっている」わけではないでしょう。いまのところ、人間社会をどうしたいか、何を実現したいかといったようなモチベーションは、常に人間の側にある。だから、それさえしっかり持ち実装する手法があれば、いまはコンピュータを「使う」側にいられるのです。